|
|

|
2001年宇宙の旅
1968年・アメリカ・イギリス製作/139分/日本公開:1968年4月
◆監督
スタンリー・キューブリック
◆キャスト
ケア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルヴェスター
公開当時は賛否両論を呼んだものの、今や映画史上のベストテンに必ず入る、殿堂入りの名作SF。人類の夜明けから月面、そして木星への旅を通し、謎の石版“モノリス”と知的生命体の接触を描く。一応のストーリーはあるが、映画はその物語性を放棄し、徹底した映像体験で構築されている。猿人の眼前に屹立するモノリス、それに触れた猿人が骨を武器として用い他の猿人を打ち殺し、空高く放り投げられた骨は一瞬にして宇宙船へと変わる−−その、史上最も時空を超えたジャンプ・カットを後に、舞台は宇宙へ移行する。『美しき青きドナウ』や『ツァラトゥストラはかく語りき』といったクラシックをBGMに、悠々と描き出される未来のイメージ。そして、木星探査船ディスカバリー号での淡々とした日常業務。やがてコンピュータHAL9000に異変が起こり、ボウマン船長は光り渦巻くスターゲイトをくぐり抜けスター・チャイルドとして転生する。
|
|
|
|---|

|
猿の惑星
1968年・アメリカ製作/113分/日本公開:1968年4月
◆監督
フランクリン・J・シャフナー
◆キャスト
チャールトン・ヘストン、キム・ハンター、ロディ・マクドウォール、リンダ・ハリソン、モーリス・エヴァンス
未知の惑星に不時着した宇宙飛行士たちは、そこでは猿が人間を支配している事を知る。主人公テイラーはコーネリアスとジーラというチンパンジーの協力者を得て逃亡を図る。
設定のユニークさや、ショッキングなラスト・シーンが受けて本作は大ヒットとなり、4本の続編と2本のTVシリーズ(実写とアニメ)が作られた。後の作品の質の低さもあってかシリーズとしてはあまり評価されないが、1作目は当時としては革新的なものだった猿のメイクアップ効果と、一級のスタッフの名に恥じない堂々たる娯楽大作であった。ビッグ・スターがSF映画に出演する契機となった作品でもある。
|
|
|

|
卒業
1967年・アメリカ製作/117分/日本公開:1968年6月
◆監督
マイク・ニコルズ
◆キャスト
ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス、アン・バンクロフト、マーレイ・ハミルトン、リチャード・ドレイファス
大学を卒業したばかりの前途洋々の若者ベンジャミンは、祝賀パーティの席で知り合った中年女性ロビンソン夫人と逢瀬を重ねることになる。だが彼女の娘エレンが現れた事で、その関係は崩れていく。親の勧めで不承不承エレンとつきあっていたベンジャミンは、次第に彼女に惹かれていったのだ。しかし、そんな若い二人に嫉妬したロビンソン夫人は、ベンジャミンとの関係を娘にぶちまけてしまう...。
ニューシネマ全盛の時代だからか、妙にリアルな肌触りを持った青春映画で、その生々しさはストーリーだけでなく、各キャラクターにも及んでいる。ホフマン、ロスの若い二人も好演だが、中でも、有閑マダムのロビンソン夫人に扮したアン・バンクロフトの存在感は強烈。『サウンド・オブ・サイレンス』、『ミセス・ロビンソン』などサイモン&ガーファンクルの唄うメロディもいい雰囲気で、60年代後半に青春を過ごした人間にはバイブルのような作品でもある。
|
|
|

|
暗くなるまで待って
1967年・アメリカ製作/109分/日本公開:1968年5月
◆監督
テレンス・ヤング
◆キャスト
オードリー・ヘプバーン、アラン・アーキン、リチャード・クレンナ、エフレム・ジンバリスト・Jr
夫のサムが見知らぬ女性から受け取った人形にはヘロインが隠されていた。ヘロインを奪い返そうとする組織のリーダー、ロートは、マイクとカルリーノの二人と共にサムのアパートで人形を探すが見つからない。そこで、妻のスージーが盲目である事を知った3人は、人形の行方を突き止めるために一芝居打つ。
ほとんどアパートの一室だけで展開される物語は技巧の限りを尽くしており、入れ替わり立ち替わり現れる3人の“芝居”と、それを盲目の主人公がいかに見抜くかがドラマを盛り上げる。思いがけない恐怖に襲われる主人公をヘプバーンが熱演、アーキンの特異なキャラクターも良い。
|
|
|
|